「アドリブをやってみたい」というクラシック演奏家の方の為の「ジャズ味見の会」
実験的に二日間開催してみました。大成功!
「ギタリストの為のジャズ味見会」では、パンクロッカーからブルースマンまで、およそ譜面に縁のない人が、ワラワラと難解曲を弾き、我々も自信を得ましたが、
プロのクラシック演奏家の吸収力の速さに驚きました!
初日は、バイオリニストの二人。木下知子さんは、京都市交響楽団の1stバイオリニスト。古川葵さんは、なんとばんばひろふみ(ヴォーカル)さんのアルバム『メイドイン京都』でバイオリン参加の方。その曲をアレンジして弦楽カルテットの棒を振ったのは僕です。
僕のメソードに沿って、課題曲を弾いてもらったところ、二人とも全部初見で弾いてしまわれました。(笑)そ、そういう事なのね。
そこからは、僕も含めて3人でセッション。もう初日からガンガンに弾かれて、関心しまくり。その写真はないんです。残念。 **************
二日目は、小峰 航一さん(ヴィオラ)パリ国立高等音楽院主席卒業、現在、京都市交響楽団の主席ビオラ奏者。昨日に続きご参加の木下知子さん。
見学には、ジャズピアニストの高橋賢一さん。彼は6月21日、ご自身のバンドのニューアルバムリリース。そして今年のフジロック出場も決めた今最もホットなプレイヤー。そして、528Hz音楽の巨匠ACOON HIBINO(ピアノ)さん。昼のイベントで興味を持たれたシホさんも加わって。
ノージャンルかつ、最もホットなメンバーが期せずして集まることになりました。
小峰さんの吸収力の凄さにビックリ!
その日の朝、石田さんからメールがあり「ビターリのシャコンヌって知ってます?あれならクラシック演奏家なら必ず知ってるし、題材に良いかも」と提案があり、これがヒントとなりおよそクラシック奏者がやらないだろうという資料を作って持っていったらどハマり。途中のセッションから「小峰さん、好きなだけ弾いて!」と振ったら、どんどん弾いて、最後はクライマックスまで迎えていました!
木下さんも触発されてか、前日とは比べ物にならないぐらい大盛り上がり!
興奮冷めやらないまま、同じメンバーで4階のLA GRANGE (ラ グランヂ)へ。
夜は、ジャズピアニストの高橋賢一さんと石田一夫(ベース)さんのジャズライブ。
岡本も飛び入り参加しての1stステージに。
高橋賢一さんは、kottというグループ
で、アルバムをリリースしたばかり、絶好調で大いに音のコミュニケーションを3人で楽しみました。真ん中、高橋賢一さん(過去の写真から)
その後、木下さんの旦那さん、シホさんの旦那さん、それに仕事を終えたRADIO MIX KYOTO FM87.0の木村さんも加わり、大いにクラシックオタク話で盛り上がった。(笑)
2ndステージは、なんと全員でセッションをしようということになり、
数曲は、割と安易な(笑)セッションをしたのですけど、
高橋賢一さんが「一度、無調性でセッションしません?」と提案してからが凄かった。
これまで人生で経験したことが少ないとても尖ったアンサンブルに!
それまで「全員、ショスタコービッチが好き!」「世界で一番狂ったショスタコの弦楽四重奏の動画」「シュトックハウゼン、オーケストラ崩壊直前事件」など小峰さんの爆笑話題で、散々盛り上がったので、然もありなん、なんですけど。
素晴らしい高橋氏の提案に目から鱗。ここしばらく経験しなかった種類のワクワク感に、興奮が止まらなかった。
LA GRANGE (ラ グランヂ)の山田シェフも「最後の無調性の良かったですね」
とおしゃってくださって「ジャンルに関わらず、良いものは良い」という感性にグッと感じるものがあります。
なんと言っても、出てくる料理が掛け値なく美味しい。
石田さんが「料理のセンスと音楽は共通。こういう時に美味しい料理があるとずっと話が盛り上がる。やっぱり料理は大事です。」とおっしゃった。まさにその通り!
山田シェフ、いつもありがとうございます!
大変楽しい二日間の実験でした。
大満足。次回開催もその場で決定。
Comments