僕は、最近、場所と記憶は、密接に関係していると思います。
例えば、「あれは、台所にあったはず。取りに行こう。」と自宅スタジオを出て、
そこについた時「あれ?俺、何を取りに来たんだって?」と思うことがあります。
で「なんだっったっけ」とスタジオに戻ると「ああ、そうだった!」と思い出す。
最初は「ボケて来たか」と思ったけど、よく考えると若い時からそういうことはあった。
それは、記憶や衝動が、場所と深く一致しているからではないか、と僕は思うんです。
一生懸命練習してこうしようと思ったことが、ステージに立つと全然出ない。
そういうのは「あがり症だから」「まだ、体に十分入ってないから」と色々
理由はあると思うのですが、僕は練習した場所とそれを再現する場所が違うからも、
理由の一つではないか?と思うんです。
だから、環境を変えて、それを再現することは、すごく大事なのではないか?
と考えるようになりました。
だから、レッスンでもセッション形式で基礎フレーズを練習したり、
生徒の方々のセッション大会を敷居の低い形で開催するのは、とっても必要だ、
と考えるようになりました。
僕は、何事も「現場」と「経験」だと考えていて、
毎回、いろんなことをバランス良く周到に用意するのは、僕のポリシーでもあるんですけど、
その場になってみないと、その場のベストはわからない、と思っています。
「現場」というのは、いつもはない興奮と緊張感と。そして、楽しみとちょっとした失望感が、
ごちゃ混ぜになり、生活の記憶の句読点になる。
それが多いのが、充実した毎日、人生になるのかな?と思います。
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今日は、3月9日。2021年、3月9日は、村上ポンタ秀一(ドラムス)さんの命日です。
彼との思い出は、そんなかけがえのない句読点で、いっぱいです。合掌。
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