3月11日。東北の震災の日。
鴨沂高等学校のために僕自身が初めて書いた吹奏楽曲の指導に行ってきた。
よく練習してくれていて、感激だった。
僕自身、本当に思ったイメージで音楽が鳴っているのか?アレンジに不備は無いかドキドキしていたが、思ったようなイメージに仕上がっていて、満足だった。というか、ホッとした。(笑)
今回の曲は、高校生には本当に難易度が高い。冒頭はクラシック。後半は、アクション映画のサントラ。特に後半は、7・8拍子も出てきて、中間にはアドリブパートもある。
しかし、指導をしていくうちにみるみる良くなる。彼らのポテンシャルはとても高い。
一通り指導も終わり、1曲通して、ふと考えることがあった。
僕は「この曲に、アーティストマインドで臨んで欲しい。最初は『すごい曲が来た。』と思っても、アンサンブルが合い、演奏が完成度が上がる頃には、いずれ簡単に思え慣れてくる頃がくるだろう。その時に、ただのこなれえた演奏にならないで欲しい。
聞きに来てくれる人が望むのは、感動することだと思う。
各パートに僕が望むイメージは、さっき伝えた通り。 だから、イメージをみんなで共有しで、それを感動的に伝えるのだ、という事を忘れないでほしい。 それぞれ一人一人が、定期演奏会で演奏するすべての曲に『今、私は感動的に演奏している』という実感を感じながら、演奏してほしい。」
みたいなことを話した。そう話したつもりです。
最後にもう一度、通して演奏してもらった。
全く違う次元の演奏になった。びっくりし、感動した。
50名のマインドが変わるだけで、これだけ演奏が変わるのだ、と。
僕はいい体験させてもらった、と思います。
彼らは、十分大人です。遅れていれば内心わかってるし、間違えたり、音程が外れればそれも、もうわかっている。どう山を作りたいかもある。任せて大丈夫だ、と思った。もう任せられるところは任せるべきだ。
これは、どこでも起こりうるものだ、と思った。
集団は、マインドが変われば、すべて良くなるのでは無いか?と思った。
音楽は世の中の全てを良くする種を持っている、と感じた素晴らしい体験だった。
みんな、ありがとう!
3月21日、アルティお伺いします。楽しみです。
顧問の堀打先生。ありがとうございます!
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