京都外大前、四条葛野大路のライブハウス「さうりる」に「味見の会」の味見をしてもらいに伺った。
さうりるご夫婦とオブザーバー参加のアイガットサロンの石田さん。
そして、同級生で同志社大軽音OBのアマチュアサックス奏者、圓城さん。「アイガットサロン」も「さうりる」も圓城さんのご紹介なんです。 アイガットサロンから「味見の会」が初めて飛び出す。 そのやり方も精神も、まずは体験してもらいたくて、この4人にご参加いただきました。
マスター今田さんは、ベーシストなんですが今回はギターで参加。
奥さまのアツコさんは、ウクレレ。いずれもここで講師としても活躍している方々です。
マスターは、アンミュージック京都で石橋敬一さんにベースの手ほどきを受けた本格派。
圓城氏は、アマチュアとはいえ、四条六角のミュージックバーPMsounds で、仲間を集めて定期的に演奏している実力派。 ウクレレと言えば、ハーブオオタさんが有名ですが、ああ言うジャズでもハワイアンでも、なんでも弾く達人への道筋を探してアツコさんも興味深々です。
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「味見の会ベーシック」では、まず1曲、ある曲を簡単なゲームのルールを設定して、ソロ回しをします。
その選曲は、難しくてプロでもあまりやらない曲なんです。
大変美しい曲ですが、コードが変わるたび、使うスケールが毎回変わる。
これは、ゲームのルールに従わないと適当には弾けないからです。その代わり、ゲームのルールにしたがって、ソロ回しをしていくうちに、なんだかサマになってくるんです。
今回も大変良い結果が出たと思います。
************ 二つの目のゲームは、ウォーミングアップというメニューです。 これも、僕の決めたゲームに従って、まず、あるベーシックな音列を練習していただきます。
ソロ回しをするのですが、伴奏チームとソロの人に分かれて、順番が回ってくるまでは、その伴奏パターンをみんなで演奏します。コード進行は今度はありません。
ベーシックな音列を参考にしながら、自由に演奏していただきます。 これは、どこでも毎回盛り上がり、初心者ばかりでも最終的にソリッドでカッコよく盛り上がります。
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アドバンスのゲームも体験していただきました。
これは、王道のスタンダードが、題材です。 ベーシックな音列を取り入れた、さらに進んだアプローチですが、あくまで「味見の会」なので、テクニック的には初心者が最初から演奏できるゲームです。 むしろ、だんだん普通の曲をちゃんと演奏している感じになってきます。
************ ただ、これをアドバンスに選んだのは、
素材が単一の音階とか、1つのペンタトニックスケールで適当に演奏しても慣れだけで演奏出来るもの、一般的な初心者向けなものに、かえってなってくるのですが、
音楽に正面から向かい合って欲しい、という僕の思いがあります。
音楽には、システムと自分の情緒の表現の二つの部分があると思うんですが、
僕は、ちゃんとしたシステムを、もっと多くの人に垣根なく体験してほしいと思っているんです。
************ 僕が、実際に演奏してもらうことをなぜ大事にするかと言うと、音楽はコミュニケーションの道具でもある、と思ってるからなんです。
音楽には、不思議な力があって、言葉にすぐに出来なくとも、年齢に関わらず、全体像を捉えられたり、人柄や人生まで想像させるものだと思うのです。
人から説明されて、色々想像を膨らませるのと、その場所に旅行することは、全く別物だと、僕は思うんですね。一緒に演奏することは、一緒に旅するのと似ていると思います。
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「これは、長年好きで聞いてきたけど、どうやるかわからなかった。これがそれか!と言う人は、ものすごく飛びつくと思うね。参加する人の音楽的な下地でありがたみが変わるかもね」
「ウクレレとしての基礎練習のヒントがあったと思います。」
マスターの今田さんは、アカデミックな教育も受けてらっしゃるので、正攻法のアナライズとの関連も説明させていただきました。
色々意見も出て、夢も膨らんだのですが「やってみなきゃ、わからんよね」が結論だったようです。(笑)
ホッと安心したのは、皆さん、楽しんでいただいたようだった事です。
何よりです。
5月15日、さうりるで「アドリブ味見の会」を開催。
お楽しみに。これをみてピンときた方は、岡本博文か、さうりるにご連絡ください!
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