滋賀県野洲駅すぐそばにあるシライシアター野洲で行われた、第1回滋賀県高等学校軽音楽新人大会の審査員に行ってまいりました。 はるかに想像を超えるバンドのハイレベルな演奏に、度肝を抜かれました。 これで15歳!?そんな1日でした。
正直、滋賀県の各校の軽音の意識は高く、今、おそらく全国トップクラスでは無いかと思います。よう知らんけど、という話ですが。(笑)
主催は、滋賀県高等学校文化連盟軽音楽部会 シライシアター野洲。 参加校は、10校、27バンドに及ぶ。
今の1年生(春から2年生)のバンドであることが参加資格。 ホールを借りて、MUSIC WORK SHOP RITZ、株式会社ヤマハミュージックジャパンの講師を迎えて、朝から音響機材のセッティングの仕方や、PAオペレーターとのコンタクトの取り方、演奏マナーなどを専門家より学ぶ。 午後は、コンテスト。 これが凄かった。高校1年生にして、プロ顔負けな演奏が繰り広げられました。
「プロ顔負け」という月並みな言葉が悔しいほどで、
審査員が寸評を書きながら、揃って「これ、高校1年生にするアドバイス違うよね」「メジャーレーベルのプロデューサーが、アーティストに指示するレベルだよね」と話した。
コロナ直後は本番が減り、高校生のバンドレベルは下がったと思っていたのですが、演奏力は驚くほど上がっていた。
コロナ禍以前は、2校の強豪校が突出してコンテストを争っていたのですが、今回は、参加校全部の実力が拮抗してて、審査員3人の点数をトータルしても数点の差しかない、本当に贅沢で、審査員を悩ます大会でした。
だから、今回、賞を貰ったバンドは、毎回順位は変わるだろうし、最優秀を逃したからといって、それは時の運と言えると思います。
今回、賞を取ったどのバンドもプロになる可能性があるレベルだったと思います。
腐らずに、自分の音楽を追求してほしい。そして、こういう熾烈な戦いができる仲間がいる
幸せを喜んでほしいと思います。
最優秀賞:
3C(長浜農業高校)
優秀賞:
ハナビ(滋賀短期大学附属高校)
クレア(近江高校)オリジナル曲
デュード(比叡山高校)オリジナル曲
奨励賞: ノバ(石山高校) ポイズンマッシュ(比叡山高校) グランドクロス(草津東高校)
ユニーク(長浜農業高校)
採点は、滋賀県軽音に関しては、精密に採点基準が決まっており、審査員の事前の話し合いでも「オリジナル曲を『独創性』点で評価する」と打ち合わせしましたが、
3C(長浜農業高校)の「星丘公園」では、バンドのシンプルな堂々とした演奏に、審査員がノックアウトされてしまった、と言うのが本音です。
オリジナルの完成度が高かったクレア(近江高校)。
審査員も唸る完璧な演奏だったハナビ(滋賀短期大学附属高校)。
独創性が高くハイテクニックでドラマチックなオリジナル曲を見事に演奏し切ったデュード(比叡山高校)。 堂々としたボーカルとバンド全体がグルーヴィーで上手いノバ(石山高校)。 超高校級の演奏力で、オリジナルがあればすぐデビューできると感じたポイズンマッシュ(比叡山高校)。 一人一人の実力を感じたグランドクロス(草津東高校)。 ボーカルにメッセージ性を感じ、バンドサウンドのクリアさが見事だったユニーク(長浜農業高校)。 ***************** いずれも次の大会では、順位は入れ替わるだろう、と思われる大接戦でした。 ***************** 審査員は、左から、
僕、濱崎 一樹(ヤマハミュージックジャパン)西村広文(ピアニスト、作曲、編曲)
世代も違いますが、現場感の強いメンバーで遠慮のない真剣な討論が和やかに行われ、大変楽しかった。お疲れ様でした。
そして、最後に、各校顧問の先生からなる滋賀県高等学校文化連盟軽音楽部会とシライシアター野洲。
ご協力いただいたMUSIC WORK SHOP RITZ、株式会社ヤマハミュージックジャパン。 関係者、生徒参加者、ご父兄のすべての皆さまに、敬意を表します。
滋賀県の未来は明るい、と感じた1日でした。
お疲れ様でした!
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